健康的な生活のカギを握る食生活

日本経済を支えてきた団塊世代がシニア層の仲間入りを果たした今、急激に高齢化が進んでいます。そんな高齢化社会で重要視されているのが、シニア世代の健康的な生活です。そのためには、栄養バランスを意識した食生活がカギとなります。

シニア世代の食生活

日々の生活を楽しみながら元気に過ごすには、食べ物からエネルギーの源となる栄養素をバランス良く摂ることが重要です。そのため近年では、エネルギーの源である肉類や魚介類を積極的に摂りながら、体の活動を支える緑黄色野菜、芋類、大豆、海藻類、果物、ゼリーなどの加工品といった多様な食材を上手に組み合わせた食生活を心がけている方が増加しています。

また、ボリュームよりも素材の安全性や質に対するこだわりが強まっているので、国産食材を購入する方も増えてきています。 しかし、逆に健康を意識しすぎるあまりに不足しがちな栄養素も存在します。その1つが脂質です。
コレステロール値や中性脂肪値が気になるだけでなく、一般的に油(脂質)の摂りすぎは良くないとされ、それを意識しすぎるあまりに極端にその摂取を控えてしまう傾向があります。

リン脂質の重要性

「脂質」は一般的に嫌われもの扱いですが、身体の主要なエネルギー源になるほか、細胞膜やホルモン、体の仕組みに働きかける生理活性物質の材料になるといった、重要な役割を持っています。

なかでも「リン脂質」は、生命の根源を司る重要な脂質の一種です。細胞膜を形成するほか、血中での脂質や脂溶性生理活性物質の輸送に欠かせない生体分子です。さらに細胞間あるいは細胞小器官(オルガネラ)間の情報伝達物質として重要な役割があることも解ってきました。リン脂質には様々な種類がありますが、その中でも今注目を集めているのが「プラズマローゲン」です。

プラズマローゲンの研究は進んでいる

プラズマローゲンは熱に弱く抽出や製造が困難であるため、肉類や魚介類から摂れる量も微々たるものにとどまっていました。ところが近年、世界のプラズマローゲン研究の第一人者である藤野武彦医師(九州大学名誉教授)のグループによって、ホタテから安定した量の抽出が可能となり、高度化・簡易化に成功しています。その結果、従来は不可能だった動物やヒトへの投与が現実化すると同時に、有用性試験が可能となってきました。

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